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心底遺憾なフラッペ問題

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日本へ帰ってきてから食べたカキ氷がいくつかあるので、
カキ氷特集日記でも書こうと思って写真をストックしていたのですが、
その中の一つが、あまりにも飛びぬけた威力を誇っていたので、
そんな集合記事の中に埋もれさすわけにもいかなくなり、
そのカキ氷の話だけを取り上げるためだけに、今、こうして筆を執りました。


このカキ氷と私との出会いは、
ここ数日の日本滞在で起こった様々な出来事の中でも、
なかなか上位に食い込む勢いで衝撃的なものでした。


端的にいうと、これは、どうしようもなく、
不味いカキ氷だったのです。




以前からところどころで申告している通り、
私は基本的に、嫌いな食材が使われているわけではない限り、
食べ物を「不味い」と思うこと自体が稀だという、貧しい舌の持ち主です。

特に、お金を払って、自分で選んだ料理を食べる場合では、
自発的に、嫌いな食材や苦手なメニューを選ぶことなどありませんので、
外食において、最悪、「言うほど美味ではない」と思うことはあれど、
「不味い」という結論を得たことなど、
今までの人生で、ほぼ無かったといっても過言ではありません。

さらに言うと、それが好きな食べ物においては、尚のことです。


そんな私が、
もともと好きなカキ氷を食べた時に、
ただ「不味い」と思うだけならいざ知らず、

一口目で 「ちょっとありえないぐらい不味い」、
二口目で 「これ以上食べたら吐きそうになるぐらい不味い」
三口目で 「このカキ氷を考案した人が、もし、今、目の前に現れたら、
        血を見る騒ぎに発展させかねないぐらい不味い」

といった、悲惨な感想に苦しめられるという、
前代未聞の忌々しき事態が巻き起こってしまったわけです。


ちなみに、商品名は「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ」というもので、
メニューでベトナムコーヒーを扱っているという特徴のある、
とあるカフェチェーン店のものです。
そうです、チョコクロワッサンで有名なところです。
別に悪口を言いたいわけではないので、あえてお店の名前をあげて論うことはしませんが、
しいて言うならサン○ルクカフェです。


具体的な美味しくなさの原因は、一口目からすでに明白でして、
氷の中に入っている「コーヒーソース」と思しき色合いの液体が、
致命的で、壊滅的で、破滅的なまでに、不味いのです。


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予想だにしなかった刺激的な味わいに絶句して、
思わず、こうして証拠写真を撮ってしまうぐらいです。

召し上がってない方のために味をわかりやすく例えると、
「練り甘味噌 (ピーナッツ味噌のピーナッツ無バージョン) 」のような感じです。
というか正直なところ、それ以外の類似した味がまったく思い当たらないほど、
そのものズバリの「みそピーの味噌」味です。
一口食べた瞬間に、口の中がみそピーパラダイスと化すこと請け合いです。


「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ」の名からして、
コーヒーの味がすると思い込んで口に運ぶのは当然のことですが、
思い返してみても、このカキ氷に、
コーヒーの要素は、香り程度ですら漂ってはいませんでした。

もしかしたら、実際には、多少風味はあったのかもしれませんが、
みそピーの強烈すぎる自己主張にすべてかき消されており、
「ウィンナーコーヒー」という単語が冠されたこと自体が
詐欺であるかのような仕上がりとなっています。


なぜサ○マルクカフェのような大手チェーン店において
これほど不可解なカキ氷の商品化へ踏み切ることができたのか、
どれだけ現実的な可能性を考慮して頭を捻ってみても、
まったく、納得のいく経緯を想像することができません。


一口目以降、食指を動かされることのなくなったフラッペを前に、
あまりの仕打ちによる混乱状態を巻き起こされた私は、
この不気味な存在へ対する疑念を覚えた同志の存在を求めて、
その場で、スマホによるインターネット検索を実行しました。

しかし、予想に反して、
「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ  不味い」
「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ  味噌」
「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ  みそピー」
などといった、ド直球の検索ワードに対して、
私と同じような感想を抱いた方のヒットは、まさかの皆無。

それどころか、
「コーヒーと小豆って合うんですね~♪」
「ウィンナーコーヒーと濃厚ソフトのからみが美味しい~☆」
のような、好反応の書き込みばかりが引っ掛かり、もはや私は卒倒寸前。


コーヒー……?


いったい皆、この味噌氷のどこにコーヒーの要素を感じたんだ?
このチェーン店の中でいうウィンナーコーヒーというのは、
私の知っているウィンナーコーヒーとは別の何かなのか?
だいたい、日本じゃ、生クリームを浮かべたコーヒーを「ウィンナーコーヒー」と
呼称しているけど、ウィーンにはそんなコーヒーは無いんじゃないのか?
グラスの半分を生クリームで埋め尽くすアインシュペナーが一番近いけど、
それを、さも、「ウィーンのコーヒーの代表選手です」と言わんばかりの堂々ぶりで
諸外国にて「ウィンナーコーヒー(Vienna Coffee)」呼ばわりするのは如何なものなのか?
そういう意味合いでウィンナーコーヒーと名付けるのであれば、
現地にてもっとも一般的に飲まれているメランジェあたりを該当させるべきだけど、
そうなると、いわゆるカプチーノと内容的にはほぼ同じになって、
すぐにウィンナーコーヒー呼びの方が廃れて歴史に葬り去られるだろうから、
そう考えると、多少事実と結びついていなくても、Viennaの名を、世界的なコーヒーの
ジャンル分けに残せたこと自体はウィーンにとってありがたいことなのか?
でも、観光に訪れた外国人(特に日本人)から、
自信満々で「ウィンナーコーヒー」という言い方の注文をされることが増えすぎて、
近頃では、それでもオーダーが通るカフェも増えてきているらしいけど、
その場合は、やっぱりクリーム入りのアインシュペナーを提供するのか、
それとも「私たちにとっての王道コーヒーは、あくまでもコレです」という
ウィーンっ子ならではのプライドをもってしてメランジェを提供するのか、
というところまで考えたけど、さすがに話ズレすぎじゃないか???





ということで、ここまでくると、もう、唯一考えられる線としては、
「これが正規の味なのではなく、
 作ってくれたバイト店員さんが何らかのミスで
 コーヒーソースと味噌を間違えて投入してしまった」という可能性。

ですが、帰宅後、血眼になってサンマル○カフェのHPのメニュー一覧を探るも、
味噌を使っていそうな他メニューはまったく見当たりませんでした。
というか、まずそれ以前に、公式HPに、
ミルクフラッペの情報自体が載っていないとは、これいかに。


もしも公式の商品説明欄に、
「ウィンナーコーヒーに味噌の風味と小豆のコラボ、和洋折衷の新感覚!」
みたいな煽りでもついていたら、1000歩譲って理解できないでもなかったんですけど、
こうなると、自分自身を納得させる情報を一つも得ることができない状況なので、
悲惨な体験による心の傷を、せめてこれ以上深くすることのないよう、
おとなしく泣き寝入りすることによって、忘れてしまうのが一番得策なのかもしれません。




ああ、騎士道精神に満ちた勇気あるどなたか、
街中にて、もしもサンマ○クカフェを見かけた際は、
どうか果敢に攻め入った上で、
この憎き「ウィンナーコーヒーあずきミルクフラッペ」を攻略してほしい。
そして、傷つき倒れた私へ伝えてほしい。

真実は、果たしてコーヒーの許に存在したのか。

それとも、あの恐るべき味噌が、真に正しき立場を誇っていたのか。











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生まれて初めてカキ氷を残した日の衝撃証拠写真。
ここまでブツクサ言った割には結構食べたじゃんとか思われそうですが、
下部に埋もれていたソフトクリームは、
味噌の被害を逃れていたため、穿り出して美味しくいただきました。
ここに残った味噌ミルクスープについては、
思い出しても吐き気しか催さない、愍然たる残骸に他ならないのです。



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