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自殺は腹が減る

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「俺たちニュースキャスター」 の二作目が、
ここ半年で見た映画の中で、正直、一番良かったので、
いろんな意味で衝撃的でした。


一作目から10年の歳月を経て作られた2作目でして、
一作目同様、日本ではまたしてもビデオスルーの冷遇でしたが、
私は1作目が大変好きだったことに加え、
今回は新キャストでジェームス・マースデンさんの登用がありましたので、
これは当然、チェックせざるを得ない注目作品だったわけです。

話の筋としては、まあ、いかにもウィル・フェレルの脚本っぽい、
適当かつベタベタのコメディ的展開だけれど、
ところどころに滲む突拍子のなさと、地味な狂気も健在で、それなりに良かったです。

まず、10年経ってるにも関わらず、メインキャストが全員続投なところが評価対象。
ただし、珍しく、純粋な 「嫌なヤツ」 キャラ担当ということで
期待していたマースデンさんに関して、
前作のヴィンス・ヴォーンが演じたライバルキャスターぐらいの、
存在感と悪役ぶりを発揮してくれるものとばかり思っていたというのに、
割とキャラが立っていたのは登場時の嫌みっぽい紹介シーンのみで、
かなり前半部分で、主人公に負かされフェードアウトしていくという、
完全なるかませ犬役だったため、そこに関しては不満ダラダラです。
ですが、「自信家のヘタレ」 という、これまでのマースデンさんには
無かった、クズっぽい脇役の、三下ぶりを見ることができたので、
それはそれで、まあ、新しいマースデンさんの発見ともいえ、
別に悪くはなかったんですけどね。


とりあえずこの作品の楽しいところは、俳優陣の魅力だと思います。
ウィル・フェレル主演作にしては珍しく、脇役のキャラの濃さ故、
主役の個性のインパクトが若干かすむレベル。
脇役というか、キャラが濃いのは、ピンポイントで、スティーブ・カレルなんですけど……

今回は、スティーブ・カレル演じる、ニュースチームのお天気担当ブリックが
やたらフューチャーされており、彼の初恋から結婚に至るまでの恋愛模様が、
サブプロットとして描かれていますが、
恋のお相手の女性も、到底まともな精神状態の持ち主とは思えぬ存在で、
明らかに常人では無い二人により繰り広げられる恋のストーリーは、
異常性のドギツさだけが目立つ割に、メインプロット側に何の関連性もなく、
完全に、ストーリー展開の腰を折る逸話としてしか成立してませんでしたので、
なぜそんな無駄な話題を織り込んできたのかは、謎です。
でもそういう、一般的な感覚からは理解できない無駄なポイントの凝り方が、
いかにもウィル・フェレル脚本ぽい偏執的雰囲気を醸し出していて、
ある意味、それもまた、味ともいえます。


しかし見ていて一番テンションがあがったのは、
今回も無駄に多い、カメオ出演の人々が出てくるシーン。
冒頭部分、テレビ局の変態っぽいお偉いさん役で、
いきなりハリソン・フォードが出てくる時点で、確実に笑います。
そして物語後半、一作品目でお馴染みの展開と化してしまった、
「急いで向かわないといけない先のある主人公ニュースチームの行く手を、
 各ライバルテレビ局のキャスターが殴り込みで阻みに入り、
 各局入り乱れて大乱闘(軽い戦争)」になるという、ハイライトシーン。
ここで、そこまでの物語とは何の脈略も無く
はじめて登場してくる 「ライバル局のキャスター」 という存在、
前作でも、いきなりベン・スティラーやらルーク・ウィルソンやら出してきて、
作品中通しても、個人的に最も盛り上がる名場面だったのですが、
今回もまたやってくれまして、しかも、出してくる人々が豪華すぎ。


イギリス公共放送BBCのキャスターにサシャ・バロン・コーエン、
スポーツチャンネルESPNにウィル・スミス、
エンターテイメントニュースに、ティナ・フェイとエイミー・ポーラー、
カナダニュースのにジム・キャリー、
そのフランス語放送にマリオン・コティヤール、
歴史チャンネルにリーアム・ニーソン、
などなど、
しかも更に、私の判別つかなかった人たちとして、
カニエ・ウェスト、ジョン・C・ライリー、キルステン・ダンストなんかも居たようで、
もうとにかく、事前知識無しで観ると、
予期せぬ人物の登場連続がおもしろすぎて、大変愉快です。


でも、正直、最も沸き立ったポイントは、そこからの流れで、
一応、今作のライバル立ち位置であるマースデンさんら一味が最終的に立ちふさがり、
主人公ニュースチームを叩きのめそうとするその瞬間、
前作のライバル、地方局チャンネル9のキャスターを演じるヴィンス・ヴォーンが
颯爽と助けに現れるシーンなんですけどね。

さすがにこの展開は、究極に盛り上がるよね。
バイクで現れた助っ人が、メット取ったら中からヴィンス・ヴォーン、の時点で、
絶対 「ヴィンス・ヴォーン キタアアアァァアァァ」 って叫ぶよね。
とりあえず私は、真夜中にも関わらず、騒いだよね。
たぶん、このシーンでここまではしゃぐのは私ぐらいのものだと思うけどね。

まあ、正直、ここが完全にクライマックスで、
その後の爆発シーンから何の理由も説明も無しに、主人公チームが無事に帰還しちゃう上、
しかも終わり方が、前述のブリックの恋愛ルートのハッピーエンドで閉められるものですから、
エンディングとしては、締りの無いぞんざい終幕としかいいようがありませんが、
その辺の唐突な展開のいい加減さや、いきなりやる気失ってグダグダになる感じも、
何回もしつこいですけど、ウィル・フェレルっぽくて、私は割と好きです。




と、そのような映画だったもので、
私の感想日記も、このように、間延びした、薄い中身の記事になってしまうわけですが、
それも止むを得ない結果なんじゃないかと思っています。
久々の映画感想で取り上げたのが、この作品だった時点で、
もう色々と仕方なかったんじゃないかと思っています。



とりあえず、通常のジェームス・マースデンさん好きにはオススメできませんが、
割とコアなジェームス・マースデンさん好きには推奨できる作品であるというのが、
今回の結論です。





ちなみに、次は 「俺たちスーパー・ポリティシャン」 を観ます。
感想は恐らく書きません。


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