曼珠沙華

Der Vogel kämpft sich aus dem Ei.

2012年12月の記事

Endlich!






旅立ちには必携、
これまでずっとそうだった。

私の感性や価値観や、
人生観や存在そのものの構築を大いに手助けしてきた、
物語に基づく事実の本。
倒錯に沈んだ夢幻と、
摘まれた美意識の残骸が、
頁の隙間から匂いたっている。
窒息の恐怖で息絶えた亡霊の影が、
闇と闇の狭間に更に深く落ちている。




私を作った瞬間が残っている、
8年前のとある記憶の中に、
どうしても忘れられない香りと、景色がある。
未だにそれらは私の内部において、
不変の人生の彩りとして揺らぐことが無い。
天に近い高みが発する芳醇な香り。
新鮮な空に古めかしい山々を重ねた景色。



あの日、あの朝、あの夜、
終わりまで忘れることの無い歌をもらい、
その代わりに、
私は、自分の心をおくった。
不滅の単語を記した。
言葉をあげた。


懐かしいけど戻られない。
懐かしいから戻らない。


なのでまた、
言葉をあげる。
懐かしいので、
君に言葉をあげる。




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